現在、ホーリズムは存在の本来の全連関性を前提とする観点という意味で、科学や社会学において使われる。近代科学は自然現象をできるだけ分割・分析して法則などを見出し、そこから全体を再構成する手法をとってきたため、伝統的な科学の手法に反する立場といえる。
さらに、社会学においても社会は個人の集合でなく独自のあり方を持ち、逆に個人が規定されている事が多いと考えるホーリズムの影響を深く受けた一派が登場したが、これについてカール・ポパーは、この考え方?知識社会学の背景のマルクス主義全体論を批判する文脈で用いているので、本来の進化観的ニュアンスは既に後退している?が社会学に持ち込まれると、国家権力を増大させることになり、とどのつまり1923年から使われるようになっていた全体主義という語の表す概念と同じになってしまうことを指摘している。
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また、生物学や生理学ではしばしば生気論と結びついてきた。全体の形態を維持する「調和等能系」の概念を提示したハンス・ドリーシュの新生気論などがホーリズムの影響を受けた代表例であるが、これは、生命現象は物理や化学の法則のみでは説明できない独特の原理があるという考え方であり、多くの学者から批判を受けている。
さらに、人間の精神は部分や要素の集合ではなく、全体性や構造こそ重要視されるべきというゲシュタルト心理学もホーリズムの影響を受けたもので、同様に現象学にも還元主義に反する考え方が登場している。